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【悩み】患者さんとの会話に困ったら知ってほしいこと【聴く力】

患者さんとの会話に困ったら【聴く力を知ろう】

看護学校で実習が始まると、いろんな患者さんと話をする機会がたくさんありますよね。

時には患者さんとの会話に困ることも出てきますよね?

私は男性ですが、ほぼ毎日のように患者さんとの会話に悩んでいました。そして、自分なりに会話のテンプレートを作ったりしてました。全く意味なかったです。

患者さんとの会話に困った私は【聴く力】に目を付けました。

私が「話を聴くこと」に興味を抱いたのは学生時代のカウンセリングの授業でした。

相手の話をちゃんと聴くことの難しさを知ったのも、その時です。

今回は、患者さんとの会話に光をもたらす「聴く力」について話していきたいと思います。

  • 実習で患者さんとの会話に困ったことがある。
  • 会話が途切れ、何を話せばいいのか分からなくなったことがある。
  • 患者さんとの無言が気まずい。

【悩み】患者さんとの会話に困ったら知ってほしいこと【聴く力を知ろう】

聴く力とは

聴く力とは「相手の話を本当に聴くこと」です。
相手の話を本当に聴く、とはどういうことなのでしょうか?

それは、相手の話に「答えを出さずに聴く」ということです。

学生
学生
答えを出さずに聴くってどういうこと?

もんもん
もんもん
もっとわかりやすく言うと『話を予想して聞かない』ってことかな。

学生
学生
なかなかピンとこないわ。

もんもん
もんもん
じゃあ、会社で部下の相談に乗る上司の対応を例に挙げて考えてみよう。まずは悪い例を見てみよう。

部下『忙しいところすみません。相談してもよろしいですか?』

上司『おう、どうした。急に。』

部下『えぇっと、最近なにもやる気が起きなくて会社に出勤するのがしんどいんです。』

上司『おおっ!!これはいつもの5月病だな。よしよし。なら、前の部下にも話をした鉄板の話をしてやろうか。』

これは悪い例です。
この上司は部下の話の途中で、すでに答えを出して話を聞いてしまっています。
後から、ほかの上司が詳しいことを聴くと、この部下はうつ病になりかけていたそうです。

学生
学生
この上司なんか嫌だわ。

もんもん
もんもん
そうだよね。この上司は部下の話の途中から5月病とすぐに決めつけて、途中からはどんな5月病の話をしようか考えちゃってるよね。

もんもん
もんもん
これでは部下の話を聴いてるとは全く言えないしこんな上司には2度と相談したくないよね。

もんもん
もんもん
次は同じ状況での良い例を見てみよう。

部下『忙しいところすみません。相談してもよろしいですか?』

上司『おぅ、どうした。急に。』

部下『ええっと、最近なにもやる気が起きなくて会社に出勤するのがしんどいんです。』

上司『そんなにしんどい状態なのに話してくれてありがとう。最近、なにかあったのか?』

部下『聴いてくださいよ。最近妻とケンカするし、営業先との仕事も上手くいかないことばかりでどうやっていいのかわからないんです。』

上司『そうだったのか。私の場合は妻とケンカしたときは(対象方法)。営業先とは(対処方法)。』

この場合は、最後まで部下の話に答えを出さずに最後までしっかりと話を聴いています。例だけをみると非常に簡単そうに思えます。

学生
学生
私、こっちの上司の方がいいわ。

もんもん
もんもん
僕もそう思うよ。

このように同じ状況でも、話を聴く力があればこんなにも違いが出てくるのです。

聴くことでわかった4つのこと

  • 相手に興味が持てるようになった
  • これまで出来なかった質問が思いつくようになった
  • 相手を上辺だけで判断しなくなった
  • 相手の話を本当に聴こうとすると、かなりの体力を消費する

相手に興味が持てるようになった

私は患者さんの話にしっかりと耳を傾けるようになり、『今、患者さんがはなした言葉は今までのどんな経験や生き方が関係してるのかな。』と患者さんの過去について興味が湧くようになりました。
興味を持つことの重要性については、こちらの記事で詳しく話しています。

ぜひ読んでみてください。

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これまで出来なかった質問が思いつくようになった

上記の興味が持てるの続きになるのですが、興味を持てることで「どんな経験をされたのかな?」「この患者さんが生きてきた時代はこんなことがあったのかな?」と、どんどん質問が思い付くようになります。

また、心の底から疑問に思うので自然と質問をすることが出来るようにもなります。

相手をうわべだけで判断しなくなった

聴くことを続けていると、相手の言葉の表現方法や表情にも目を配れるようになります。

言葉のなかに隠されている本当の想いや相手がどんな気持ちで話をしているのかをしっかりと考えるようになります。

患者さんの表面上やうわべだけでなく、多くの情報をもとにして判断できるようになります。

相手の話を本当に聴こうとすると、かなりの体力を消費する

最後に、聴くことはとても疲れます。本当に疲れます

話をしている方がよっぽど楽です。

「いやいや、話を聴くことなんて簡単だし、楽ですよ。」と言っている方は、相手の話を本当には聴けていないです。

本当に聴けていたらすぐに疲れ、自分の話をしたくなります。友達と会話するときはこのようにして、交互に会話のキャッチボールをします。

1度でいいので、意識して聴くことに徹底してみてください。

聴くことはかなりの体力を消費するので、無理はせずに休憩を入れたり休みながら実践してほしいと思います。

看護学校卒業後、看護師として働き始めた私は、4つのことに気が付きました。

学生時代に気付いていれば、コミュニケーションの幅は広がり、患者さんの話にもっと興味を持って傾聴できたと思います。

なにより学校でよく言われる「患者さんに共感すること」にもっと近づけたのではないかと思います。「相手に共感すること」言葉では簡単です。実際はそう簡単にできるものではありません。

しかし

  • 今回の【聴く力】を意識できれば、「相手に共感する」に近づけると私は考えています。
  • 逆に、聴くことが出来なければ、共感するのは難しいとも考えています。
患者さんのなかには話すことができない人もいるため、そういった場合は話す以外の表現方法に着目する必要があります。
表情の変化であったり、身体の動きであったりと観察するところはたくさんありますね。

 

【簡単に観察力を上げる方法】についてもこちらの記事で解説しているのでぜひ、読んでみてください。

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まとめ

今回は患者さんとの会話に困ったら考えてほしい【聴く力】についてお話をしました。

聴く力とは、相手の話を答えを出さずに最後まで聴くことです。

こちらから無理して話そうとしなくてもいいんです。しっかり聴いていれば、おのずと患者さんから話をしてくれます。

私自身意識はしていますが、かなりの体力を消耗するのでプライベートではあまり意識せず、仕事で使うことが多いです。

今回の【聴く力】を看護学生には、ぜひとも実習で使ってほしいです。

  • なぜなら、私は学生時代に【聴く力】を知らなかったので使うことが出来ず、もし知っていれば患者さんとよりよい関わりが出来たのではないかと思っているからです。

そして、私同様、看護師として働いている人は仕事でどんどん使ってほしいと思います。

患者さんとの関わりに困ったときは、患者さんの言葉に耳を傾け患者さんの言葉の本当の意味について考えながら聴くことが大切です。

ABOUT ME
もんもん
〇職種:精神科看護師 〇性別:男性 〇年齢:36歳  〇病院勤務12年目突入 〇出身:広島県 本嫌いで読書苦手なボクが30歳から読書をはじめ、今では月5冊程度、自分のペースで継続できています。読書が苦手、本が嫌いな人がほんの少しでも読書が好きになれるような記事を書いていきます。一緒に学んでいきましょう。 詳しいプロフィールは⇒こちら お問い合わせは⇒こちら

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