同じように私も悩んでいました。
- 学習の手順について詳しく知りたい。
- 学校や職場までの通勤時間を学習時間に当てたい。
- 平日や休日の学習時間を詳しく知りたい。
- なにをすれば合格できるのか具体的に知りたい。
- 簿記がどんなことに役立つのか知りたい。
私も簿記の勉強をしているとき
と何回も思いました。
ですが、3週間の学習期間で簿記3級の試験に私は見事合格しました。
簿記3級の学習をするなかで『ここはこうした方が良いな』『最初にこの項目からやるのは難しいな』と私なりにコツを掴んだので紹介します。
今回は、3週間で簿記3級に合格した私の具体的な過ごし方について説明したいと思います。
簡単に簿記について知ろう!
私が簿記に興味を持ったのは、『両学長が運営されているリベラルアーツ大学』というyoutubeを見たことがきっかけでした。
簿記の学習を始めると世界の見え方が少し変わります。簿記3級はその入口です。
その時の私は『副業のためには、簿記の資格を取得したほうがいいのか』という漠然とした理由で簿記3級の学習を開始しました。
しかし、簿記の概要についてある程度の知識があった方が、学習を開始するにあたって、よりスムーズに取り組むことが出来たのではないかと私は考えました。
簿記3級の受験を考えている人からすれば、初めて聞く言葉が多すぎてプチパニックになるからです。
私の場合、プチパニックを起こして頭の中に言葉がなかなか入ってきませんでした。
プチパニックを起こさないためのウォーミングアップだと思ってこちらを読んでみてくださいね。
そのため、最初に簿記について簡単に説明したいと思います。
すでに、簿記のことをある程度理解している人は読まずに飛ばしてくださいね。
簿記とは
簿記の解説をみてみると
会社・官庁・組合など経済主体の活動を一定の方法で帳簿に記録・計算し、一定の時点で総括して損益の発生や財産の増減を明らかにする技法。記帳方法によって単式簿記と複式簿記に分けられる。
出典:goo辞書
簿記3級で学習する内容
日程と受験料について
日商簿記検定は2月・6月・11月の年3回実施される。
簿記3級:2850円
簿記2級:4720円
簿記1級:7850円
問題構成と配点について
- 問題は合計5問
- 合格は70点以上
- 問1:仕訳(20点)
- 問2:補助簿、勘定記入など(10点)
- 問3:試算表の作成(30点)
- 問4:訂正仕訳、決算仕訳など(10点)
- 問5:精算表の作成(30点)
- 試験時間は120分
- 合格率は50%前後
- 問題は【問1:仕訳】と【問3:試算表の作成】と【問5:精算表の作成】はほとんど固定のようです。
- 問2と問4は試験ごとに出題が異なるようです。
簿記3級で必要な物品
簿記3級では、どんなものが必要になるのか簡単に見ておこう。
- 受験票
- 筆記用具(HBまたはBのえんぴつ・シャープペンシル、消しゴム)
- 電卓(関数電卓・プログラミング機能のものは除く)
- 身分証明書(氏名・生年月日・顔写真が揃って確認できるもの)
簿記3級でよく使う言葉をご紹介
簿記3級は、簿記に初めて触れる人が多いと思います。
そのため、私なりに分かりやすい言葉で表現しています。
- 実際の説明とは違いますが、簿記の学習を進めれていけばすぐに理解できるので出来るだけ簡単に表現しています。
勘定科目 | 簿記で使用する言葉をまとめて勘定科目という。勘定科目は5つのグループ『①資産』『②負債』『③純資産』『④費用』『⑤収益』に分かれており、グループごとに使い分ける。 |
---|---|
資産 | お金や土地、マイホーム、車などがある。 |
負債 | 簡単にいうと借金にあたるもの。 |
純資産(資本) | 資産から負債を差し引いたもの。 |
費用 | 収益を得るために支払った経費のこと。給料や水道光熱費などがある。 |
収益 | 商売などをして得た収入のこと。 |
掛け | 一般的には「ツケ」と同じ意味で『代金は後で払う』の意味。 |
- 簿記は、たくさんの勘定科目を使用して①貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)と②損益計算書(そんえきけいさんしょ)を作成することが最終的な目的です。
- 決算日時点の財政状態を表す書類のこと。
- B/Sとも表現され、Balance sheet の略。
- 企業の経営状態を表す書類のこと。
- P/Lとも表現され、Profit and Loss Statement の略。
- 貸借対照表(B/S)の構成
借方(かりかた) | 貸方(かしかた) |
資産 | 負債 |
純資産(資本) |
- 損益計算書(P/L)の構成
借方(かりかた) | 貸方(かしかた) |
費用 | 収益 |
※表にある借方と貸方については、表の左側が借方、右側が貸方とだけ覚えればいいです。
ウォーミングアップはこれくらいにして、ここからが本番です。
私の体験記みたいな感じなので、気張らず、楽しみながら読んでくださいね。
【たった3週間】私が簿記3級に合格した理由【具体的な過ごし方】
私が最初にやったこと【絶対にやったほうがいい】
最初に結論を言います。
- 簿記3級資格試験の申し込みをする。(約1ヵ月あれば合格することは可能)
- 勉強方法について情報収集する。(自分に合った勉強方法を探す)
簿記3級資格試験に申し込む
日商簿記検定は2月、6月、11月の年3回あります。
勉強を開始することはとても大切ですが、簿記3級資格試験に申し込むことでより明確な目的が出来ます。
目的がないと勉強がダラダラになってしまうことがあるので、『簿記3の資格を取得する』と決めたら出来るだけ早く申し込んだほうがいいと私は思います。
もし、試験に落ちたとしても会場の雰囲気や自分の緊張度合を知れたり、得るものはたくさんあると思います。
まずは行動しないと何も変わりません。
私の場合は、勉強を始める前に資格試験に申し込みました。
- 一般的に、簿記3級を合格するまでに必要な学習時間は50時間以上と言われています。
- 学習時間が1日に1時間確保できる人であれば、2~3ヵ月前から勉強を始めるのもいいかもしれません。
- 生活していれば、学習時間を確保することが難しいこともあるため試験日から逆算して学習を始めてみましょう。
勉強方法の情報収集をするべし
簿記を受験した人がどんな勉強方法で合格したのか調べてみましょう。
調べてみると、勉強方法や時間配分の使い方が違っていたり、人によってさまざまな方法や手段があると思います。
調べた中で、自分に合った方法で学習していくことがおすすめです。
- 私の場合は車での通勤時間を無駄にしたくなかったので、YouTubeを利用し、音声だけを聴いて学習していました。
- この方法は私が勝手に始めましたが、事故をしないように気をつけてください。
- 動画を流すとついつい画面を見てしまう人は音声だけを保存して音声だけ流すようにしましょう。
このように、まずは自分に合った学習方法を探しましょう。
【簿記3級】平日と休日の【具体的な】過ごし方
睡眠について【無理するくらいなら寝た方がまし】
私は看護師として病棟に勤務しているため、夜勤(16時~翌9時)もあります。
夜勤の前後は無理に学習せず、しっかりと睡眠を確保していました。
これから簿記3級の学習を始める人には仕事や学校、家事、育児と簿記の学習以外に色々とやることがあると思います。
時間が取れるときに、しっかりと集中して学習すれば問題はないと思うので無理はしないでくださいね。
- 私は簿記の学習は量ではなく質だと思っています。
- 問題をたくさん解くことも重要ですが、それ以上に理解することの方が重要です。
私は健康を重視しているため必要な睡眠時間(6時間以上)は絶対に寝ていました。
- 実際、寝ずに勉強するより、ちょっとだけ勉強して少しでも寝たほうが記憶に定着するので無理して勉強するなら寝たほうがいいです。
平日の過ごし方【簿記3級】学習時間1~2時間
私の場合、平日は仕事(8:30~17:00)があります。
通勤時間は車で片道約40分掛かります。
まず私は『通勤時間を無駄にしたくない』と考えました。
次にYouTubeを調べて音声だけで勉強できる動画がないか調べました。
するとありました!簿記3級の概要を分かりやすく解説してあり、動画を見なくても理解できそうな動画を発見しました。
おすすめ動画【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆきさん
ここで簿記3級の学習をする上で、私がとてもお世話になった動画を紹介したいと思います。
【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆきさん
簿記3級の動画では優しめの問題をチョイスされており、私は耳で聴いても理解出来ました。
解説も非常に分かりやすいので簿記を始めたばかりで『簿記の概要を掴みたいな。簿記ってどんな感じなのかな。』という人には、ぜひ拝見してほしい動画です。おすすめです。
また、簿記3級だけでなく、簿記2級などの動画もアップされているので簿記3級合格後もステップアップすることが出来ます。
こちらに動画のリンクを貼ってありますので、ぜひチェックしてみてください。
私の場合、通勤時間は簿記動画を聴きながら、簿記を理解する時間に使っていました。
仕事の行きかえりに動画聴いて、簿記を理解することで『自宅に帰って早く問題を解きたい』というモチベーションに繋がっていました。
仕事が終わり自宅に帰ってからは実際に問題集を解いて学習を行っていました。
- 解説動画を見て、簿記3級の概要を把握する。
- 部屋の見えやすい位置に勘定科目の表をコピーして貼り付ける。
- 問1の短時間で解ける問題からどんどん解いていく。
- 問1が理解できれば、問2、問3とどんどん進んでいく。
簿記3級を学習して私が1番感じたのは、『勘定科目がなかなか覚えれない。』でした。
簿記に少しでも触れたことがある人なら、どうってことないと思います。しかし、簿記というモノに初めて出会う私みたいな人は、常に勘定科目が確認できるようにしておくことをおすすめします。
問題集の初めのページに勘定科目の表があるのでコピーしておきましょう。
毎回最初のページを開いて、確認するのは時間が掛かるので一目で確認できる位置に貼るといいでしょう。
問1から解く【まずはやる気重視】
簿記を学習するにあたり、時々『問5から解いていったほうがいいよ。』という人もいます。私の友人です。
この方法については、私はおすすめしません。
なぜなら、自信が消失してやる気がなくなります。とにかく続けることが重要です!
問5は解答時間が約40分と長期戦です。簿記初心者が太刀打ちできる問題ではありません。私は挑戦しましたが、心が折れました(笑)
簿記初心者は問1から短時間でどんどん問題を解いていきましょう。自信ややる気に繋がります。
私の友人は、簿記の講習を受講していたので問5からでも解けたのかもしれません。
独学の私では、問5から解答するのは非常に難しく感じました。
- 自信とやる気を付けたいなら、問1から解け!
- 続けることが何より大切!
動画で理解した内容は、その日のうちに自宅に帰ってすぐに解こう!
例えば
減価償却費の動画を見た日は、問題集から減価償却費の問題を探して重点的に解いていくとより理解が深まります。
実際に過去問題を解くことで、問題を解くために必要なプロセスが分かりやすくなります。
簿記に慣れるまでやろう!慣れれば勝ち!
いきなり全問正解は難しいので『最初は間違えるのが当たり前』と思い、くじけずにひとつひとつ理解していきましょう。
最初は簿記自体に慣れるまで、時間が掛かる人もいます。心が折れそうになったら問1や問2の間違えた問題を再チャレンジしてみましょう!
1回目より問題をスムーズに解くことができます。
心が折れそうになったときは、私も間違えた問題に再チャレンジして、自信を取り戻しながら前に進んでいきました。
- とにかく続けることが重要!
- これまで簿記に触れてこなかった人が【いきなり全問正解は難しい】ということをしっかり理解して、慣れるまで続ける!
- 簿記に慣れれば、自然と苦手意識がなくなり、問題を理解するのが楽しくなります!
休日の過ごし方【簿記3級】学習時間2~5時間
休日は、問題集を解きます。
とくに解答時間が長い問題を中心に解きます。
簿記3級でいうと、【問3】【問5】です。どちらも約40分の長期戦です。
実際は40分も掛からないことが多いですが、しっかり解説も読んでいくので1問に約1時間かかる問題もあります。
私の場合は長期戦をして、少し休憩(約5分)、長期戦をして、少し休憩(約5分)、の繰り返しでした。
- 1回目は丁寧に解説を読んで理解します。
- 2回目からはスピード重視かつミスがないことを意識して回数をこなします。
- 自分が完全に理解できたと思えば、問題を間違えたとしても解かない。
【理由】時間が無駄なのと問題を覚えてしまっているから
どうしても【問3】と【問5】には時間が掛かります。
『正解するまで同じ問題を解く必要はない』と私は考えています。
なぜなら、簿記検定に全く同じ問題は出題されないからです。
問題を理解していれば問題ないです。計算ミスなどのイージーミスならその問題は解けたと思って、次の問題に進んでください。
ほかの問題でも計算ミスを減らす努力は出来ます。
- 休日は、解答時間が長い問題を中心に解いていこう。
- 正解するまで1問に執着しない。理解できていれば次へ。
簿記3級のおすすめ問題集【私が買った問題集はこの1冊のみ】
- 合格するための過去問題集 日商簿記3級
この1冊だけで、私は合格しました。
学習期間を1ヵ月に設定する人は、問題数や問題のボリュームもこのくらいがちょうど良いと思います。
ちなみに私は3週間でこの1冊を終わらせることが出来ませんでした。
問題を解きはじめると分かりますが、問4や問5は1問解くのに意外と時間が掛かるので、最初に何冊も購入しないことをおすすめします。
この1冊が理解できれば、合格できます。
- かなりのボリュームがある。(私は全ての問題を解く時間がなかった)
- 自分が受ける資格試験の対策問題が乗っている。(202〇年〇月検定対策)
- 解説がわかりやすい。(間違えた問題でもすんなり理解できた)
- わりと大きく分厚いので重い。(持ち運ばずに家で勉強しました)
- 解説が探しづらい。(慣れるまで解説を探すのに時間が掛かった)
まとめ:私はこうやって簿記3級に合格した
- 簿記3級資格試験に申し込む
- 勉強方法を情報収集する
- 自分の生活リズムに合った勉強方法を選ぶ
- 通勤時間は、簿記動画を聴いて理解する
- 平日は【動画で理解した内容の問題】と【短時間でできる問題】を中心に解く
- 休日は【解答時間が長い問題】を中心に解く
簿記3級を学習しようと考えている人はきっと私のような簿記初心者でしょう。
そのため、簿記の独特な言葉であったり、電卓をたたいて計算したりと慣れるまで時間が掛かります。慣れるまでは楽しいと感じれないかもしれません。
問題集の問1が終わるころには、簿記が楽しくなっています。
そして、私と同じように問3や問5で大きな壁にぶつかることでしょう。
安心してください。
私も何度も間違えてきました。
間違てもいいんです。そもそも誰でも簡単に出来たら、資格として成り立ちません。
続けることが重要です。
私は簿記を学ぶことで
- お金とモノの流れが分かるようになった。
- 確定申告に必要な知識を得ることができた。
- 帳簿に仕入れたモノや販売したモノを自分で記載できるようになった。
簿記はパッと見ただけだと『数字ばかりで、こんな問題解けないでしょ』と考えてしまいます。
安心してください。
- 問題集1冊をしっかりと理解できていれば、簿記3級は合格できます。
- 簿記に『慣れること』と『続けること』さえできれば、簿記3級は合格できます。
今回は、私が簿記3級に3週間で合格した具体的な過ごし方について話しました。
私の経験がほんの少しでもお役に立てば、幸いです。