ボクがはじめて完読した小説・おすすめ本
ボクがはじめて完読した小説
『お探し物は図書館まで』(著:青山 美智子)
ボクが読書をはじめるきっかけになった1冊です。表紙がポップで可愛く、思わずコンビニで手に取りました。タイトルが『お探し物は図書館まで』読書嫌いだったボクには無縁の図書館という言葉が含まれています。これまで何度も挫折した読書を救ってくれそうな気がしたのかもしれません。「お探し物」と「図書館」という言葉に惹かれ、藁にも縋る思いで買った1冊です。
本の内容はネタバレになってしまうのでやめておきます。しかし、青山美智子さんの言葉のチョイスが初心者にはとても優しく、すんなり頭に入ってきます。非常に読みやすいです。
さらに登場人物ごとに短編のストーリーが繰り広げられ、本の後半には散りばめられたピースがはまっていく感覚があります。読書初心者ながら、伏線の楽しさを味わえます。
最初に読むおすすめの本
『本と鍵の季節』(著:米澤 穂信)
ボクは本を読み始めて数年が経過していた。小説やエッセイ、自己啓発本と興味があるジャンルに手を出した。興味があるからこそ自己啓発は読めた。ただ楽しいとは思わなかった。
そんなある日のこと、本屋さんでこの本に出会った。淡い緑色の表紙とタイトルの字体と配置にそそられた。30歳から本を手に取り、読み始めたボクにとってこんなに面白いと感じる本は初めてだった。最初から最後まで続きが気になって仕方なかった。夜も寝れないとはこのことか、と実感した。仕事があるから寝ないといけない気持ちと続きが気になりすぎて眠くない状況に何度も葛藤したのを覚えている。
今では、米澤穂信先生の本をたくさん読んでいるが、ボクは「このシリーズが一番好き」と自信を持って声にできる。ボクのように推理モノや名探偵コナンが好きな人には特におすすめできる1冊です。
『栞と嘘の季節』(著:米澤 穂信)
本と鍵の季節の続編です。シリーズものです。「わざわざ紹介しなくても続編なら読んてもらえるでしょ」と思う人もいるでしょう。読書初心者を侮ってはいけません。1冊読んで大満足、ハイさよなら。なんてことがあり得ます。だから、栞と嘘の季節もおすすめしておきます。ボクはこちらのストーリーのほうが好みです。なぜなら、栞と噓の季節はドキドキハラハラしながら、気持ちのいい緊張感を抱きながら最後まで読めたからです。
久方ぶりに文章を読んでドキドキするにはちょうどよく、想像力のトレーニングにも優しい。それでいて、続きが読みたくて仕方がない。本当に大好きな1冊です。